明確な目標、大きな志を立てることの重要さを前回ブログで書きましたが、
年末年始なので更に追加で同様ネタUPします。
日本の人間学の師といえる森信三先生は
「修身教授録」
にて、
立志の重要性を以下のように平易な皮肉で述べています。
「
修身教授録―現代に甦る人間学の要諦 (致知選書)」
「我々はわずか1日の遠足についてさえ、
色々とプランを立て、種種の調査をするわけです。
しかるにこの二度とない人生について、
人々は果たしてどれほどの調査と研究をしていると言えるでしょうか。
修身とはある意味『立志』の一事に尽きると申しても良いほどの根本眼目をなすのです」と。
さて、森信三先生は、先人教育者の中では二宮尊徳翁を大変尊敬されていたようですが、
我々は経済人、産業人ですから、やはり当該分野でお手本となる方を参考にすべきかと思うわけです。
そうなると、やはり私は松下幸之助氏が最有力で頭に浮かびます。
その松下幸之助氏は
「経営者にとっては決断力や先見性、実行力、徳など重要な要素は数あるが、
最も重要なことはと言えば、確固たる経営理念を持っているか、これに尽きる」
と語っています。
経営理念とは会社としての志であるわけです。
「この会社は何のために存在しているのか、
どのような姿にしていくのか、
を明確に持たねばならない。
経営とは孤独な決断の連続ですが、
大きな決断こそやはり何が正しいかということに立脚することが大切ですし、
その根底をなすものは正しい経営理念ですね。
常にそれに照らして判断を下すということです。
これは頭で考えたものでは本物になりません。
その人の人生観、人間観、世界観といった奥深くに根差したものであることが大切です。」
と。
さて、オプトの経営理念、志は以下。
≪オプト経営理念≫
① 先義後利
② 新しい価値の創造
③ チャレンジ(変革し続ける)
④ 楽天主義(プラス思考)
⑤ 社員の幸せこそ重要(=自律)
オプトの想いは全てこの5つの理念に凝縮されており、創業以来一貫して変わらない。
例えば、別に定めている≪オプトの存在意義≫を見ると、
「我々は
自律人材の集合体として、 ・・・・⑤
次代の繁栄のために、 ・・・・①
新しい価値を創造 ・・・・②
し続けるイノベーションカンパニー ・・・・③④
である。」
と言葉の節々に経営理念が含まれています。
≪人材ビジョン≫の「一人一人が社長」とは自律人材の集合体を表しており、
≪行動基準≫も経営理念に結局は通じます。
つまり、全ての考え方、会社のあり方の原点になっているのが経営理念であり、
オプトイズム、行動基準も最終的には経営理念に帰結するのです。
従って、皆が何か重要な判断を下す際には、
常に経営理念を判断の拠り所として欲しいと思います。
一方で、
グループ会社のソウルドアウト荻原社長
や
クロスフィニティ岩切社長、
営業本部の金澤本部長
などは、
オプトイズムや経営理念をベースにしながらも、
独自の哲学や理念、行動規範を定めています。
これは非常にすばらしいことであると思います。
組織をリードするに当たり、
その組織をどの方向に持っていきたいのか、
どんな組織にしたいのかを表現するもの、
それが哲学や理念や行動規範であるからです。
今後組織はどんどん細分化し、権限委譲していきます。
各々リーダーたらんとする人は常日頃からどんな組織にしたいかを考え、
明文化していくことが肝要です。
個人の志とともに、部署、組織の志も4月のエントリーに向け、今から考えて欲しいと思います。